食物連鎖(food chain)

太陽光から植物、植物から動物へとエネルギーは受け継がれていく。クローバーはウサギに食われ、ウサギはキツネに捕食される。この関係を食物連鎖と呼ぶ。

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生きた植物に始まる食う食われる(捕食連鎖)、さらには寄生する寄生される(寄生連鎖)という食物連鎖は、まとめて生食連鎖と呼ばれるが、自然生態系では、この背後に生物の遺体や排せつ物から始まる腐生連鎖と呼ばれる物質リサイクル機構が存在するのである。工場の生産工程が電気や石油のエネルギーで回転するように、自然生態系の動力源は太陽エネルギーである。植物が光合成のために取り入れた太陽エネルギーは、植物の体を構成する物質の中に取り込まれ、生食連鎖、腐生連鎖の流れの中で物質とともに生物から生物へと受け渡されていく。ここで大切なことは、閉じた理想的な生態系では物質は永遠に循環するが、エネルギーは主に熱の形で生態系内からどんどん失われるというここである。

里山の自然をまもる